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2014.05.08

パソコン創世記

小さな仕事だったけれど、生まれたての本は僕のてのひらの上でほっかりとあたたかかった。  僕はたくさんの人に、この本を読んでほしいと願った。  パーソナルコンピューターの誕生に向けて揺りかごを用意した時代の気分について、この本を前に話したいと考えた。  だが『パソコン創世記』はしばらくは書店の棚を与えられたものの、やがてその姿を完全に消すことになった。一般書から撤退するという方針を固めた出版社は、文庫全体の廃刊を決めた。残部を買い取ろうと気づいたときには、すでに初めての僕の本は断裁処分となっていた。  夕焼けの中で確かに相手に向かって投げたと思った僕のボールは、駆け足で陣地を広げる夜に呑まれ、そのまま底の見えない闇の中に落ちて消えた。    一九九二(平成四)年の四月、マッキントッシュの専門誌の編集者が、ソフトウエアのレビューをやらないかと声をかけてくれた。  パーソナルコンピューターに関する原稿は、それまでにもずいぶん書いてきた。だが、製品の紹介記事の類には、妙なこだわりがあってほとんど触らずにきた。ところが話を聞いてみると、その編集者がなぜ僕を今回の書き手に指名してくれたのかがよく理解できた。示されたソフトウエアは、ボイジャーというアメリカの会社が出しはじめた「コンピューターで読む本」だった。VALID SEO いまどきのSEO対策 ウィルゲート ヴォラーレ

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