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2014.06.02
盗人の昼寝
誠に返礼の心配が尋常でない。ところがその村に瓦師あり、先に瓦器を商主に贈った。今彼去らんとすと聞き、その婦これに告いて、君も見送りに往って礼物を貰うがよい、上げたのはわずかの物だが先方は憶え居るだろといった。瓦師そこで泥を円めて吉祥印を作り、持ち行きて商主に訣れると、何故遅く来たか、荷物は皆去ってしまった、気は心というから、何か上げたいものと考えた末、かの新たに生まれた駒こそ災難の本なれ、これがよいと気付きこれでも将ち去かんかと問うた。瓦師どう仕りまして、それを私方へ将れ往いたら瓦器が残らず踏み砕かれましょうと辞む。爾時かの駒跪いて瓦師の双足を舐ったので可愛くなり受け取って牽き帰ると、自分の商売に敵するものを貰うて来たとてその妻小言を吐く事夥し。それを聞いて駒また妻の双足を舐り跪くと妻も可愛く思う。駒は起ちてあるいは固まりあるいはいまだ固まらぬ諸多の瓦器の間を行き旋るに一つも損ぜず。珍しく気の付いた駒と妻が感じ居る。この時瓦師土を取りに出ると駒随い行き、その土を袋に満ててしまうを見て背を低くす。袋を載せると負うて宅へ還る。因ってこれを留め糠に胡麻滓を和ぜて飼い置いた。
その頃婆羅尼斯の梵授王一の智馬を有したので他国賓服した。しかるにその馬死んだと聞き他国より使来り、王今我国へ税を払え、払わずば城より外出を許さぬ、外出したら縛って将れ行くという。王聞きて税を払わず外出せなんだ。時に販馬商人北方より馬多く伴れ来た。王大臣に告うたは、我智馬の力に由って勝ち来ったに、馬死んでより他に侮られ外出さえ出来ぬ、何所かに智馬がないか捜して来いと。大臣相馬人を伴れ、捜せど見当らず。牛タンはなぜ丸くて高価なのか | 亀山社中焼肉市場